新約聖書の冒頭で、洗礼者ヨハネは御国が近づいたことを告げ、悔い改めのバプテスマについて教えています。彼は、聖霊でバプテスマを授ける者が来ることを告げ、イエスを世の罪を取り除く神の子羊として宣べ伝えます。
神は、サタンを打ち砕き、人々とすべての被造物を救う者を遣わすという約束を守られたのです。
「しかし、時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。 」(ガラテヤ4:4-5)。これは、永遠の神の御子が、マリアの胎内で聖霊による受胎によって、イエスという人間の肉と結ばれた瞬間でした。
イエスはその生き方と関わり方によって、神がどのような方であるかを私たちに示されました。彼のたとえ話やその他の言葉は、神が人々を追い求め、天におけるように地においても神の国の目的を確立するために働いておられることを明らかにしています。イエスの弟子となる人々は、聖霊の助けによって、イエスが命じられたすべてのことに従うよう求められています。
イエスは最後のアダム:真の像の担い手です。イエスは人類全体とイスラエルがなり損ねたこと、やり損ねたことを成し遂げました。イエスは、彼に従うすべての人が、御霊によっていのちと力をそこから受けとれる真の像の担い手として、永遠に存在し続けます。
イエスは完全に神であり続けながら、神としての特権を捨て、完全に人間となられました。そして、神との絶え間ない交わりの中で生涯を全うされました。神の霊に教えられ、満たされたイエスは、神の業をし、神の目的を果たし、その生涯のあらゆる場面で神のご性質を示されたのです。
あらゆる面で誘惑を受けながらも、イエスは決して罪を犯されませんでした。イエスは苦しまれ、十字架につけられ、死んで葬られ、三日目に神によって死者の中からよみがえられました。イエスは40日間、弟子たちの前に姿を現し続けました。そして、父の右の座にのぼり、人類が彼と一緒になれる場所を作られ、今日もそこにおられるのです。イエス・キリストは主です!
受肉、生涯、死、復活、昇天を通して、イエスは罪の赦しを確かなものとし、罪と死の力を打ち破り、サタンを倒し、人類に与えられた権威を取り戻し、神の国の支配を開始されました。いつかイエスは再臨し、彼に属する者たちとともに、あらゆる支配、権威、権力を破壊した後、父なる神に御国をお渡しになるのです。これが福音です!(ピリピ2:5-11、1コリント15)
DTSを通しての関わり
DTSでは、聖書の主要テーマである神の救いの計画を説明し、イエスの受肉、生涯、死、復活、昇天、再臨の意義を説明する教えを通して、イエスという人物とその業に関わります。私たちは、イエスが私たちのためにしてくださったこと、してくださろうとしていることについて、アドベント、四旬節、イースターなどを大切にすることを通して、神を礼拝する時をもちます。
DTSでは、旧約聖書や福音書を通してイエスを理解するための聖書の勉強や、キリストにある自分の人生を聖霊によってどのように生きたらよいかを考える応用の時間を設けています。ジャーナルの記録、ワンオンワン(生徒が決められたスタッフと定期的に持つマンツーマンの分かち合いの時間)、スモールグループでの分かち合い、講義時間外での会話は、生徒が学んだことをプロセスする重要な助けとなります。
生徒がキリストにある自分のアイデンティティと権威に立つことを通して、祈りと霊的戦いに参加するよう促します。
また、福音と神の御国はすべての国のためにあるので、私たちは世界の国々のために祈り、とりなしをします。
DTSをミニストリーやアウトリーチに参加させ、イエスという人物や福音書にあるイエスの物語を他の人々と共有し、自分の人生においてイエスが誰であり、何をしてくれているかを証しすることができるようにします。
重要なコンセプト
イエスは神の究極の啓示です。
神は世を愛するがゆえに、ひとり子であるイエスを遣わされました。
イエスは完全に神であり続けながら、神としての特権を捨てて完全に人間となり、神との絶え間ない交わりの中で生涯を全うされました。
イエスは、神の霊によって導かれ、満たされることで、神の業をし、神の目的を果たし、あらゆる状況において神のご性質を示されたのです。
イエスはあらゆる面で誘惑を受けながらも、決して罪を犯されませんでした。
イエスは、世の罪のために十字架で死なれました。
イエスは死からよみがえり、40日間、弟子たちの前に姿を現されました。
40日の後、イエスは本来の居場所である天に昇られ、現在に至っています。
イエスはその肉にあっての生活、死、復活、昇天を通して、罪の力を打ち砕き、サタンの力から私たちを救い、神の御国の支配をこの地上に開始されたのです。
昇天する前に、イエスは弟子たちに、全世界に出て行ってすべての国の人々を弟子にし、福音を宣べ伝え、洗礼を授け、その命令に従うように教え、それによって神の国における神との和解関係を築くように命じられました。
イエスは再臨し、神の御国を天と同じように地上にも完全に樹立されるのです。
ストーリーライン
重要なテーマ
The Person and Work of Jesus
キリストにおけるアイデンティティ
父なる神の心
イエスのような生き方、関わり方 (山上の説教)
福音とは何ですか?
振り返りの勧め
人々とすべての被造物に救いをもたらすために、神の御子は永遠に私たちの一人とならねばなりませんでした。今、昇天された神であるイエスは、父なる神の右の座に私たちのために場所を作ってくださいました。私たち教会は、聖霊の働きによって、イエスと結ばれています。エペソ2:1-10 を祈りながら黙想する時間を持ちましょう。このことを説明する絵を、自分自身を含めて描いてください。この現実に、祈りによって応答してください。イエスは、私たちと同じようにあらゆる誘惑を受けながらも、罪を犯されませんでした。ヘブル2:10-18; 4:14-16を黙想する時間を持ちましょう。あなたが自分の心を調べて罪を告白するとき、イエスが憐れみを持ってあなたを見つめておられることを想像してみてください。これを毎日、一週間実践してみましょう。
イエスは、聖霊の助けによって一貫して御父に喜びを与え、人としての生活を誠実に送られました。イエスの日々の生活の中から、女性との関わり方に関する具体的な例を挙げてください。この真理から、あなたは異性に対してどのようにもっとイエスのように関われると思いますか?
マタイ 5:13-16を黙想する時間を持ちましょう。イエスは、私たちが地の塩であり、世の光であると言われました。自分が周りの人に与える影響について、祈りながら考えてみてください。あなたがもっと良い影響を与えられるような状況や人間関係を一つ挙げてください。どのように改善できますか?実際にやってみましょう。
イエスは聖霊によって力を与えられ、病人や足の不自由な人、耳の聞こえない人、目の見えない人など、多くの人を癒しました。聖霊は、私たちが同じことをする力を与えるために、私たちに与えられています。あなたは、このように聖霊があなたを通して働かれることについて、どのような態度を持ち、経験してきましたか?