神とは誰なのか?

イエスは、その人格、行動、教えを通して、神が誰であるかを究極的に啓示された方です。イエスの弟子たちは、約束された聖霊の賜物を通して、神を父として、イエスを主権者であり救い主として、聖霊を助け手であり命の与え主として知るようになりました。

聖書は、イエスに従う者たちの初期の著作とともに、三位一体である神を明らかにしています。この神である父・子・聖霊は、完全な愛と相互の服従の関係において一つです。神はその本質において、人格的であり、関係的です。この愛により、神は人間をご自分の像の担い手として造られました。私たちは、この三位一体の交わりを共有し、神とともに天地創造を管理するために造られたのです。

聖書はさらに、神(父・子・聖霊)が、全知全能であり、すべてにおいて存在し、創造主であり、永遠であられ、さらに多くの素晴らしい人格を持っておられるという点において、創造されたものではない無限の存在であることを明らかにしています。また、人類とすべての被造物に対して、それらとの関係を大切にしながら行動されるお方です。

神は人との親密な関係を必要としているのではなく、望んでおられるのです。この親密な交わりを楽しむために、神はご自分に似せて人を造られました。この親密な関係が、全人類の罪によって壊されたとき、神は悲しまれました。

父・子・聖霊である神は、旧約聖書と新約聖書に記されているように、その行動を通して、ご自身が正しく、賢く、慈悲深く、寛大で、親切で、憐み深く、寛容で、忍耐強く、怒りに遅く、誠実であられ・・・といったように、ご自身について多くのことを示しておられます。そのすべての行いは、愛によって支配されています。神のような存在は他にはありません。神は聖なるお方なのです。

神は、イエスの受肉、生涯、死、復活、昇天を通して、人々が再び神の前に立つための道(救い)を作られたのです。神は、すべての人がイエスを通してご自分を知るようになることを望んでおられます。また神は、聖霊によってイエスと一つにされ、ご自身の子とされた人々を喜ばれます。

父・子・聖霊なる神は主権者であり、その良き望みである終着点(御国の到来/新たなる創造)に向けて人類の歴史を動かしています。神はあえて、被造物を管理するという人の役割を含む方法でこれを行うことを選ばれます。教会は、聖霊の力によりイエスと一つとされることを通して、福音を宣べ伝えながら、人生のすべての領域で神の国の実を結ぶためにイエスと働くのです。私たちの現在の行動は、これから到来する神の御国に真に貢献することができます。

DTSを通しての関わり

生徒たちが父・子・聖霊である神についての知識、体験、親密さを深めるための多くの機会を提供します。たとえば、イエスにおいて与えられた 救い のために神を礼拝すること、神の性質と人格について教えること、内在する聖霊への認識を深め協力すること、などを通してです。

また、神が私たちに語りかけてくださり、私たちが御国を地上にもたらすことに参加できるように、とりなしの祈りをします。さらに、ジャーナル形式の質問、スモールグループでの話し合い、ワンオンワン(生徒が決められたスタッフと定期的に持つマンツーマンの分かち合いの時間)などを用いて、それまで誤解していたことや知らなかったこと、信頼を失ってしまった部分などについて、生徒たちが神についての理解を正し、深めていけるようにします。

神がどのようにご自身を現されたのか、互いに証を分かち合うように勧めます。また、神を知り、その御業に参加するために、聖書とイエスの生涯と御業について学ぶことを教えます。人を愛し関わることを切に望んでおられる神を知らせるためにアウトリーチを行います。

重要なコンセプト

神は、父・子・聖霊の三位一体であり、人格的、関係的存在です。

神は創造されたものではありません。

神は天と地とその中にあるすべてのものを創造されました。

神は、全治全能であり、すべてにおいて存在し、創造主であり、永遠であり、さらに多くの性質をお持ちであるという点で無限です。 

神のすべての行いは愛であり、神の人格と一致しています。神は聖なる存在です。

神はその人格において、つねに正しく、賢く、慈悲深く、親切で、憐み深く、寛容で、忍耐強く、怒りに遅く、誠実です。そしてさらに多くの特性を持っておられます。

神は主権者であり、人々の現実における選択を考慮しながら、歴史を究極的に支配しておられます。 

神は超越的(被造物の外)であると同時に、内在的(被造物のただ中に存在し活動しておられ、教会/信者の内におられる)です。

神は、ご自分の愛を分かち合うことができるように、人を関係的に作られました。(関係とは、思考、感情、決断の自由な共有によって築かれます)。

礼拝は、神への適切な応答です。神を礼拝する方法は、集団でも個人でも、さまざまな方法があります。また、礼拝は私たちの生活の仕方にも反映されるべきです。 

神は、人々が自分の必要や心配について話す(祈る)ように招いておられます。 

神は、ご自分の心の中にあるものを、その民と分かち合いたいと願っておられます。 

イエスの名による祈りには、変化を起こす力があります。 

神はすべての人を追い求め、すべての人がイエス・キリストによって救われることを望んでおられます。 

神に関する一般的な知識は、天地創造を通してすべての人が得ることができます。 

聖霊は、聖書や人生の状況から、神がどのようなお方であるかに私たちが気づき、理解するように働きかけています。 

ストーリーライン

神の物語の主要なセクションは、次のとおりです。

重要なテーマ

三位一体の神 - 父・子・聖霊

神の性質と性格

救い

礼拝ととりなし

神との協働

神へのおそれ 

神の声を聴く

神との親密さを深める、霊的習慣 

振り返りの勧め

神があなたとの関係を望んでおられるということについて、何か新しい気づきはありますか? 神の三位一体の性質はそれにどのように関わってきますか?


私たちは、イエスの人格と生涯を通して、神がどのようなお方であるかを理解します。 福音書から、神の性質について具体的な何かを明らかにする、イエスについての 3 つの物語を選んで考えてみましょう。


聖霊は、私たちがより深く、より親密な形で神を知るようになるのをどのように助けてくれますか? これをどのように体験しましたか?


神には私たちを愛する義務はありません。しかし神は、あらゆる時や場面においても、私たちを愛することを選びます。 この真理は、あなたの神のイメージとどのように一致しますか?


私たちの選択は神の心に影響します。 私たちは神に喜びや悲しみをもたらすことができるのです。 このことは、あなたの神に対する見方や神との関係にどのような違いをもたらしますか?


神はこれまであなたに対する誠実さをどのように示してくださいましたか?