サタンは創造された天使で、高慢になって神に反抗しました。聖書は、天使の人口の三分の一が彼と一緒に反逆したことを暗示しています(黙示録12:4)。彼は神と同等ではありません。神は彼と他の悪の力を、この反抗の時点から、イエスの初臨と再臨によって究極的に打ち負かすまで、神自身の良い目的のために存在し続けることを許しているのです。
創世記3章には、サタンは神とその方法に対する不信を植え付けることを目的とした欺瞞者であることが示されています。アダムとエバの罪によって、人と被造物の根本が影響を受けました。アダムとエバは、神から与えられた被造物に対する支配をサタンに明け渡してしまい、その結果として苦しみ、病気、死がもたらされることになったのです。それ以来、すべての人が罪を犯し、神の栄光を受けられなくなり、壊れた神の像の担い手となったのです。
アダムとエバは、自分たちが裸であることに気づき、恐れを抱きます。そこで、彼らは神から隠れます。神は彼らを追いかけ、質問し、彼らの返事を聞き、彼らに答えます。彼らの選択の結果、男と女の関係に悪影響が生じます。さらに神は、彼らの任務である繁殖と地の耕作が難しくなったことを警告します。神は彼らに動物の皮を着せ、園から追い出します。しかし、彼らが罪の責任を取ろうとしないにもかかわらず、神は女の子孫がサタンをその足で打ち砕く日が来ると約束されたのです。
神は、全人類をその正しい立場に回復するために、この女の子孫であるイエスを通してサタンを倒すことを選択されました。しかし、イエスが来るための道を用意するには時間がかかります。
創世記の最初の数章は、全人類がますます暗闇に落ちていく物語です。神は人間を造ったことを後悔し、大洪水によってノアとその家族以外を滅ぼします(創世記6:6)。神はノアと契約を結び、二度とこのような形で全人類を滅ぼすことはないと約束します。しかし、ノアとその子孫は悪の道を歩み続けました。それ以来、現在に至るまで、すべての人間の社会と文化は、程度の差こそあれ、罪の影響を受け、罪からの贖いを必要としているのです。
神の誠実さは、アブラハム、モーセ、ダビデとのさらなる契約を通して明らかにされます。アブラハムの家系をエジプト捕囚の中で守り、神はこの人々を奴隷から解放し、神の民、イスラエルの国民として形成されます。そして、神が彼らの中に住まわれるように幕屋を作る指示を与えました。また、規則と律法、言語と文化、そして神がご自身を現し、壊れた被造物の中で壊れた像の担い手としての彼らの苦境を明らかにし、イエスを受け入れ理解する準備をするための いけにえ制度 を与えられました。 イスラエルの使命は、神と共に住み、神の祝福をすべての国民に反映させ、分かち合うことです。
申命記6章の時点から、神は将来にある希望を語っています。いつの日か何かが起こり、律法が私たちの心に書き記されるというのです。旧約聖書全体を通じて預言者たちは、御霊が注がれ、死者が生き返る日を指し示しています。また、預言書や詩篇の記述は、神の御国と支配を確立するメシアの到来を示しています。
DTSを通しての関わり
私たちはDTSの中で、神の性質と人格を宣べ伝えることを含め、生き方と祈りの両方において敵を見分け抵抗することを教え、積極的に参加することを促します。
真理を教える聖霊の役割について教え、欺かれているところや、罪の中に生きている部分の自覚を促します。イエスのように生きるために、聖霊と協力し、罪を告白し悔い改めるための適切な時間を提供します。また、これらの経験をジャーナルに記録することは、生活の中で神様がなさっていることをより確かなものにするのに役立ちます。
適切な場合には、生徒が他者との問題を解決したり、必要な癒しや解放を受けたり、神や自分自身に対する罪や間違った認識に対処するための時間を設けます。
戦争、独裁、災害などで苦しんでいる世界の国々のためにとりなしをします。私たちがいる国、そしてアウトリーチで私たちを受け入れてくれる国のためにとりなしをし、あらゆる歪み、腐敗、不正に立ち向かい、その国が神の意図通りの完全な状態になるために祈ります。
スモールグループでの交流、アウトリーチチームとしての活動、グループで行う当番、その他の活動において、このような関わりを実践します。私たちは、DTSの初日から最終日まで、健全なコミュニティを築き、維持することを互いに約束します。健全なコミュニティとは、全員が神様の愛とそれに根差した生き方に参加し、それを反映し、分かち合い、受け取ることができる場所です。食事、楽しいイベント、お祝いの時間、そのほかのインフォーマルな時間を共に過ごすことが、このことに貢献します。
私たちは、互いに異なる文化的な慣習やマナー、食事や行事、また、異なる言語での祈りなどを通して、互いを尊重します。また、タレントナイトや、アウトリーチ、当番などにおいて、できる限り生徒に選択肢を与えることで、個性を表現することをゆるします。DTSの中で仕事の当番や適切な形で責任を持ってもらい、仕事は良いものであるという模範を示します。
それぞれの賜物や能力を活用し、アウトリーチフェーズでの奉仕の機会へと発展させます。たとえば、愛餐会の飾り付け、特別な食事を作る、証をする、得意なことを教える、創造力を働かせる機会を持つ、などです。
重要なコンセプト
サタンは、被造物である他の霊的存在とともに、高慢に神に反抗した被造物です。
サタンは悪です。サタンは、人を欺き、告発し、盗みを行い、誘惑し、そして嘘をつきます。神の敵として、神とその目的に対抗して戦います。
アダムとエバの罪によって、人と被造物の根本が影響を受けました。彼らは、神から与えられた天地創造の支配をサタンに明け渡す扉を開いてしまったのです。
神の戒めに従わないことは罪です。
すべての人が罪を犯し、その結果を体験しています。
罪がもたらす一般的な影響としては、苦しみ、病気、死などがあります。
すべての国家、社会、文化は、程度の差こそあれ、聖書的ではない土台の上に築かれています。
サタンをはじめとする堕落した霊的存在は、十字架によって打ち破られたとはいえ、自然界、文化や社会、そして人々に悪影響を与え続けています。彼らは、イエスの再臨のときに最終的な敗北を経験することになります。
ストーリーライン
重要なテーマ
罪が人と全被造物に与える影響
罪と悔い改め
赦しと恵み
イエスの主権
サタンと悪に抵抗する(または霊的戦い)
振り返りの勧め
サタンは嘘つきです。彼は、私たちが神を信頼することを妨げるために、私たちの神に対する見方を歪めようとします。神が本当はどのようなお方で、どのようにあなたと関わることを願っておられるのかについて、あなたの認識はどのように変わってきていますか?
あなたが神や他の人に隠している態度や行動はありますか?もしかしたら、あなた自身がそれを認めようとしないのかもしれません。神は、あなたのことを知っていて、あなたに寄り添っておられます。それについて祈ることを検討してみましょう。
聖であるとは、罪を犯さないというだけではありません(例:ゴシップ)。神様のご人格を反映した生き方をすることです(例:人を励ます)。今日会うかもしれない誰かを思い浮かべてみてください。その人を励ましたり、喜ばせたり、敬意を表したりするために、あなたが言えることはありますか?それを相手に実際に言ってみましょう。