創世記は、地球が「形がなく、空っぽ」であったというところから始まっています。最初の3日間で、神は形を作り出しました。次の3日間で、神は空っぽの状態を満たされます。そして6日目に、神はアダムとエバをご自分のような関係性のある人格的存在として造られ、ご自分の像の担い手として被造物を支配するようにされました。このことは、すべての人間は人種、性別、年齢、社会的地位に関係なく平等な価値を持ち、一人ひとりが神にとってユニークで重要な存在であることを意味しています。
私たち人間のアイデンティティーの中心は、神との関係、そして互いとの関係の必要性です。神との関係、そして他者との関係は、人生の最も基本的な部分です。その両方を育むには、特別な配慮が必要です。物語が進むにつれて、神はモーセとその民であるイスラエルに、これらの関係のための基本原則である十戒を与えます。
神はアダムとエバをエデンの園に置かれました。そこは、神がご自身の像の担い手と共に住むのに最適な場所でした。彼らは共に親密な交わりを楽しみました。神はアダムとエバに、自分たちを増やし、地上の残りの部分を耕すことを命じられました。アダムが動物に名前をつけたときに示されたように、神は初めから、私たちと協力して創造の目的を達成することを意図しておられたのです。
神は、私たちに与えられた賜物と責任を尊重し、私たちに意志と選択の余地を与えてくださいます。神の夢は、人々が家族、地域社会、文化を発展させ、神の性格を反映させることでした。家族、教会、文化芸術、経済、メディア、政府、教育など、人生のあらゆる領域で神の栄光を示す形で、創造し、アイデアを出し、解決策を見出し、互いにサービスを提供する能力を私たちに与えてくださっているのです。
神はアダムとエバに、ただ一つの木を除いた園のすべての木の実を食べて味わうように指示し、愛の服従を続ける機会を与えたのです。
DTSを通しての関わり
DTSでは、講義/指導、礼拝、祈りなどを通して、神との正しい関係をさらに築いていきます。私たちは、「互いに聖句」などに表されている神の方法に従って、神と他の人々との正しい関係について話し合い、実践します。その実践の多くは、食事時や寮の部屋で一緒にいる時間、などといった非公式な場面で行われます。
スモールグループでの交流、アウトリーチチームとしての活動、グループで行う当番、その他の活動において、このような関わりを実践します。私たちは、DTSの初日から最終日まで、健全なコミュニティを築き、維持することを互いに約束します。健全なコミュニティとは、全員が神様の愛とそれに根差した生き方に参加し、それを反映し、分かち合い、受け取ることができる場所です。食事、楽しいイベント、お祝いの時間、そのほかのインフォーマルな時間を共に過ごすことが、このことに貢献します。
私たちは、互いに異なる文化的な慣習やマナー、食事や行事、また、異なる言語での祈りなどを通して、互いを尊重します。また、タレントナイトや、アウトリーチ、当番などにおいて、できる限り生徒に選択肢を与えることで、個性を表現することをゆるします。DTSの中で仕事の当番や適切な形で責任を持ってもらい、仕事は良いものであるという模範を示します。
それぞれの賜物や能力を活用し、アウトリーチフェーズでの奉仕の機会へと発展させます。たとえば、愛餐会の飾り付け、特別な食事を作る、証をする、得意なことを教える、創造力を働かせる機会を持つ、などです。
重要なコンセプト
すべての人は神に似せて造られ、すべての被造物の中で最も価値のある存在です。
すべての人は、人種、性別、年齢、社会的地位に関係なく平等な価値を持っており、神にとって唯一無二の重要な存在です。
人は、神をおそれ、神の栄光をあらわすような生き方、働き方をするべきです。
神との関係、自己との関係、そして他者との関係は、人生において最も基本的な部分です。十戒は、これらの関係における基準を示しています。
すべての人は、神の存在を認識する能力と、正しいことを知り実行するための助けとなる良心を与えられています。
神は人間に、創造する能力、考える能力、解決策を見出す能力を与えています。
神は人に、歴史の中で影響を与えるような選択をする能力と責任を与えられました。
神は、人と協力することによって目的を達成することを選ばれました。神は、人々の意志と選択の余地を与えることによって、彼らに与えられた賜物と責任を尊重されます。
とりなしとは、神の目的を前進させるために、人と神との間で交わされるものです。
神は人間を被造物すべてに対して管理する責任を持つようにされました。その中には、人間関係、自然環境、個人の健康、仕事の価値、責任ある選択をすること、休息の価値、寛大さ、財政、霊的賜物、もてなし、時間の価値などが含まれます。
神は、すべての民族が神を礼拝し、神の栄光のために生きることを意図しておられます。
神は人類に、これらの領域において様々な方法で互いに仕える能力を与えられました。すべての職業は等しく価値があり、信者が神に栄光を返すことのできる場面となりえます(例:農家、牧師、政治家、芸術家、店員、看護師、教師、伝道者など)。
神は聖書の中で、国家や社会が築かれるべき基本的な原則をいくつか示しています。これらの原則は、家庭、教会、芸術と娯楽、経済、メディア、健康、政府、教育などの領域で、国ごとに異なる形で適用することができます。ソースビュー聖書をご覧ください。
ストーリーライン
重要なテーマ
すべての人間(像の担い手)の目的と価値。男性と女性、さまざまな民族、召命と賜物
神とその御国:世界観、福音宣教が未開拓の民族、社会の領域(国々をキリストの弟子とする)、クリスチャン・マグナカルタ、被造物へのいたわり
健全な人間関係:家族、結婚、友情、チーム内の人間関係
振り返りの勧め
あなたの家族の歴史や文化的背景で、現在のあなたに肯定的な形で貢献している部分を振り返ってみてください。神様のご性質がどのような形で反映されていると思いますか?
今のあなたの人生で大切な人間関係を5つ挙げてください(家族や友人)。DTSに参加している間も含めて、これらの関係をどのように強められるか、祈りながら考えてみましょう。
あなたの家庭や文化の中で、女の子として、あるいは男の子として育つとはどのような意味を持っていましたか?
あなたの知っている人で、職場で神の御心を実現するために神に従い努力している人を挙げてください。その人は、どのような方法で御国の到来に貢献していますか? (宗教の領域で働いている人は含みません。)
イエスは、神の御心が天で行われるように、地でも行われるように祈りなさいと言われました。なぜ神は私たちの招きを待ってくださるのでしょうか?この真理は、あなたの祈りの生活にどのような影響を与えますか?