聖書は、旧約聖書と新約聖書の両方であり、イエスの初期の信奉者たちによって確認され、時代を超えて伝えられてきたもので、神ご自身と全人類に対する神の目的について具体的に啓示したものです。聖書は主に、良い天地創造という文脈の中で、神が人々(像の担い手)を創造されたこと、彼らの悲劇的な反逆、そして、神がイエス・キリストを通して像の担い手と天地創造を贖われたことの物語です。

また、アダムとエバ、ノア、アブラハム、モーセ・イスラエル、ダビデとの契約も物語の鍵といえます。この物語を通じて、神はご自分の役割を誠実に果たされる一方で、人々は何度もその役割を果たすことに失敗します。それでも、神は絶えずその民を回復させようとされます。神はご自身のタイミングで、私たち(人間)の一人となるために御子ーイエスーを遣わされました。イエスは完全に神でありながら、私たちの一人として、私たちの側の契約を忠実に全うします。イエスはその生涯、死、復活、昇天を通して、新しい契約を確立したのです。

イエスは真の像の担い手です。今、イエスに従う者は神の民に含まれ、約束された聖霊のバプテスマを受けるのです。現在、私たちは、イエスが神の国の支配を確立するために戻ってくるまで、イエスと共働しながら、イエスの像の似姿へと新しくされ続けています。

聖書は私たちの生活の第一の基準であり、聖霊の助けによって、信仰を強め、心を新たにし、賢明で良い決断をするような人間になるために読まれるものです。

イエスは、その人格、行動、教えを通して、神が誰であるかを究極的に啓示された方です。イエスの弟子たちは、約束された聖霊の賜物を通して、神を父として、イエスを主権者であり救い主として、聖霊を助け手であり命の与え主として知るようになりました。 

DTSを通しての聖書との関わり

啓示をもたらす聖霊の働きを意識しながら聖書を読むことを学びます。こうすることで、生徒たちは「クリスチャンの義務」だから聖書を読むのではなく、神の存在に出会い、その物語の中に生きるダイナミックな方法として聖書を読む姿勢へと移ることができます。

聖書を読むことは、私たちの信仰を強め、心を新たにし、心の望みを形作り、正しい選択をする意志を強めてくれるということを習得します(読む、黙想する、レクチオ・ディヴィナ、学ぶ、記憶する、歌う、などを通して)。聖書の物語について、その主要なテーマや、個々の書物や物語がどのように全体と調和し、貢献しているかなど、概観を学びます。礼拝や執り成し、他者のために祈る際にも聖書を用います。

重要なコンセプト

聖書は神の偉大な物語であり、神が誰であるか、そして人々とすべての被造物に対する神の目的を明らかにするものです。

聖書は神の霊感による権威ある言葉であり、私たちの生活の第一の基準です。

聖書は、私たちの信仰を強め、心を新たにし、正しい選択ができるようにしてくれます(読む、黙想する、レクチオ・ディヴィナ、学ぶ、暗記する、などを通して)。

ストーリーライン

神の物語の主要なセクションは、次のとおりです。

重要なテーマ

天地創造から新たなる天地創造への神の偉大な物語


イエスと4つの福音書の記述に焦点をあてる


新旧両約聖書における主要人物、契約、出来事、私たちに対する神の働き


神の民と歴史の中に自分の居場所を見出し、神の物語に入り込む


聖書との様々な関わり方を模索する

振り返りの勧め

私が聖書を読んでいて一番最高の時間は...? 


聖書に対する私の態度は?聖書のどの部分に惹かれる?避けている部分はある?それはなぜ?


自分の言葉で聖書の物語を再現する。自分でイラストや図を描く。ストーリーの中で自分がどの位置にいるのかを考えてみる。


詩編119編を読んでみましょう。神の御言葉に触れることによる恵みを見つけてみて下さい。その気づきを祈りの中で打ち明け、神の御言葉に感謝しましょう。